自己評価、ちゃんとできてる?

自分を褒めてあげることを忘れないで

インポスター症候群になりやすい人の特徴

インポスター症候群は、周囲が認めるほどの実績があるにもかかわらず「自分には、そんな能力はない」と低く評価をしてしまう心の状態です。
精神的な疾患ではありませんが、自己評価が低い心理状態にあるため心が晴れず、心理的につらい状態が続きます。
インポスター症候群になりやすい人には、次のような特徴がみられると考えられています。

1つ目は、努力家な人。
一生懸命に努力をして成果を上げても、自分の実力だと認めない傾向があります。

2つ目は、完璧主義者。
常に完璧な結果を求め、自分のミスや不完全さを許せない傾向があります。

3つ目は、自己評価の歪みです。
自分の良い点や実績を過小評価し、マイナス面に焦点を当ててしまう傾向があります。他人と比較して、自分は劣っていると感じる人が多いのです。

4つ目は、失敗を恐れることです。
失敗をすると、自分に能力がないことが周囲にバレるのではないかと不安に感じています。このため、わざと努力をしない、仕事を怠けるなど、失敗をしても言い訳ができる状態を作り出すこともあります。

5つ目は、周囲からの評価を気にする傾向がある人。
自分の実力を認めてもらうことで、自己肯定感を得ようとする人も、インポスター症候群に陥りやすいといえるでしょう。

6つ目は、自分の評価を他人に委ねる傾向がある人です。
自分の実力や価値を自分で決められず、他人の評価や意見によって判断してしまうことがあります。

これらの傾向が重なったり強くなったりすることで、インポスター症候群に陥りやすいと考えられています。
あなたはいかがですか?

看護師に増えているインポスター症候群の症状とは?

近年、日本女性に増えている心理状態として話題になっているのが、インポスター症候群です。
看護師さんにもインポスター症候群に悩む人が多いといわれていますが、どのような症状なのでしょうか。

インポスター症候群とは
自分の能力に対する評価が極端に低い心の状態を指します。
誰もが認める有能な人材であるにもかかわらず、自分は無能だと感じている状態です。そして、「私は能力がないにもかかわらず、有能である振りをしているだけの偽物」と感じています。
インポスターは詐欺師・偽物という意味を指しますが、「自分は、能力があるふりをしている偽物だ」と感じる心の傾向が強いため、インポスター症候群と名付けられています。

例えば、
「看護師国家試験に合格した」
「希望の病院に就職できた」
「上司に褒められた」
「患者さんに感謝された」
といった成功体験を得ると、『自分が努力した成果だ」「時分の頑張りが実った』と感じ、自己肯定感が高まります。

しかし、インポスター症候群に陥ると、これらの成功体験に対して、
「きっと運が良かったからに違いない」
「上司が過大評価しているのだ」
などと、否定的に受け止めてしまうのです。
看護師さんの中にも、このような受け止め方をする人が増えているとされています。

特に日本人は謙虚を美徳とする傾向があり、家庭や学校で謙虚に、人より目立たないようにという教育を受けることが多いため、インポスター症候群になりやすいと考えられています。
もしあなたも、周囲の評価を素直に受け入れられないなら、インポスター症候群に陥っている可能性があるかもしれません。
インポスター症候群に陥っているかも…と思ったら、こちらの対処法を試してみるとよいでしょう。